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ブエノスアイレス国立美術館にあるCésareo B. de Quirosの肉屋の絵。 近くでみると肉がまるでそのままキャンバスに投げつけられてるような、そんな油絵具のグロテスクな質感がある。 絵の前に立った瞬間からこちらを見つめる肉屋の視線に捕らわれてしまった。でも同時にこの絵の中では複数の視線がたくみに交差している:こちらを見ている(実際は鏡に映った本人?)肉屋の店主、その後ろにいる画家本人、そして机に置かれた牛の頭。 この絵を見たときすぐに連鎖した絵: ヴェラスケスの描いた“教皇イノケンティウス10世”。 同じようにこちらを見つめる鋭い視線。教皇も、肉屋と同じようにどっしりと腰を据えて座っていて、手の込んだ純白のレースの教皇服をまとい、指には宝石が光っている。 純白のレースと血まみれのエプロンといい、手に握られた手紙とナイフといい、共通の姿勢の中に相容れない対称性を見る。 私だけでしょうか。教皇の排他的な意地悪な様子にとっても生臭いものを感じ、肉屋の血まみれの日常の一辺に静寂を感じるのは。。。
by artelatino
| 2009-11-10 06:55
| アート
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